専門業者との共同作業

最終的にオートロックシステムの改良工事を発注する業者を絞り込み、見積金額を含めた詳細が形となれば、まずはこの情報を管理会社と居住者各位間で共有しておく作業が欠かせません。オートロックシステム自体は外部から見る限り、システム部分だけを全交換しても特に違和感はありませんが、工事に際しては事前告知が欠かせません。工事当日に居住者が入退去や大きな家財道具卯などを乳搬出されるとなれば、双方の作業に支障が生じて当然です。管理退社と居住者全員が工事日程を把握からの相互協力を行えるよう、事前告知の徹底プラス、施工業者と担当者へも、作業に際しての細心の注意を払うべく、事前の十分なコミュニケーションが求められます。

特に外部業者の居住区域内に於ける作業に際し、言動が荒い、挨拶が無い、安全面の確保が行き届いていないなどのクレームの声が、居住者から挙がってしまうケースが後を絶ちません。こうした負の印象はそのまま管理会社の悪しきイメージに直結してしまうのが常であり、せっかく迅速にオートロックシステム交換から安全確保に努めた配慮と企業努力も、現場作業担当者が全てゼロどころかマイナスにしてしまえば本末転倒です。オートロックシステムのリニューアルは、管理会社と施工担当業者、そして居住者各位の共同作業である点を十分理解の上、細やかな配慮に基づき計画を進めなければなりません。

改良工事のタイミング

たとえば分譲マンションのエントランスのオートロックの場合、経年劣化に因るシステム全体の交換工事となれば、管理組合が積み立てている管理費を充当する流れとなるのが一般的です。当然理事会での承認が必要となり、管理会社はオートロックの不調をいち早く的確に把握から、早目の見積もり作業と管理組合への状況報告など、先手を打つ形での準備が求められます。同時に利用者である居住者側も、不具合を速やかに報告から、然るべき対応を要求するなど、1人1人が安全確保に対する意識を、具体的に言動を通じて「表す」姿勢が大切です。

また見積もりを含めた諸対応を打診する業者の選択も重要です。システム自体が完全にダウンすなわち壊れた状態に至るには、一般的には十年以上の年月の酷使が視野に入ります。システム全体の入れ替え工事に際しては、施工当時の業者へのダイレクトな一報のみならず、より納得価格で確かな性能を誇るシステムを確実に装着してくれる、その時点でベストと判断される業者の選択作業も不可欠です。特に管理業者の担当者各位は、こうした有事のシミュレーションを怠らず、トラブル時に即連絡するに値する専門業者をキープしておく下準備を通じ、居住者各位との相互信頼関係をより強固にしておく努力が求められます。

 

システムの寿命を知る

まずはシンプルな基礎知識として、私達が創造する以上に、オートロックシステムが酷使されている事実が見過ごせません。人影をセンサーが察知する度に開閉を半永久的に繰り返すシステムは精密機器であり、新扉の厚みの限られた空間内にl組み込まれた複雑な機械構造上、日々着実にさまざまな負荷が掛かり続ける中、確実に摩耗劣化して当然です。

一定期間以上オートロック装備の集合住宅などにお住いの方、あるいは管理会社や管理作業員の方々であれば、ある日を境に誤作動が目立ち始めるタイミングの存在を、経験としてご記憶に違いありません。ドアの前に立っても開かない、あるいはロックしない、無意味に開閉動作を繰り返してしまうなど、いずれもシステムがSOSを訴えている状況です。更にこのトラブルの原因はドア部分のみならず、天井など目立たぬ場所に設置されているセンサー、そしてシステムを司る機械のどこかに不具合が生じ始めている可能性も否めません。一般的にオートロックシステムの寿命は、長くても十数年と言われており、15年20年となれば、それは「結果的に幸運にも作動を続けている状態」と捉えるのが、システムが担う1番の役割である「保全効果」に視点を合わせた判断です。

オートロックと防犯効果

分譲賃貸を問わず、今日集合住宅の多くのエントランスには、当然の如くオートロック機能が設置されており、その確かな防犯効果は経済社会のスタイル自体をも変化させる程、間接的な影響力も小さくありませんでした。いわゆる飛び込み営業活動が姿を消し、朝刊配達担当者は玄関先まで新聞を届けるに際し、より大きな制約をクリアせざるを得ないなど、外部の第三者を確実に一旦シャットアウトするこの機能は、私達の日常生活の変化とも密接に関係しています。

ですがこのオートロック機能も機械である以上、予期せぬ故障や経年劣化に因る寿命の訪れは回避し切れずして当然です。深夜突然オートロック機能がダウンから、1人暮らしの居住者が建物内に入れなくなってしまう、故障状態が一目瞭然から防犯面の不安が一気に高まってしまうなど、時を選ばぬ故障発生が運ぶリスクは小さくありません。これらは定期的な点検作業を用いても完全に防ぎ切る事は叶わず、最善策としてはやはり、劣化が顕著となる前の段階でのリニューアル、すなわちシステム全体を最新式に交換する選択肢が見過ごせません。

ここでは以下、普段何気なく利用しているオートロックに着目から、分譲マンションの管理組合として、あるいは賃貸物件入居者として、更には建物管理業者の立ち位置から、防犯効果の再確認と、不具合の兆候が確認された際に取るべき初動についてなど、より安全な居住空間構築に必要なポイントをお伝えします。